表側矯正
部分矯正とは?どんな歯並びに向いてる?メリット・デメリットと症例を解説!
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多くの方が、歯並びの問題に悩んでいますが、長期間にわたる治療や高額な費用がネックとなり、矯正治療を躊躇してしまうことは少なくありません。
そんな中で、部分矯正はより手軽に、必要な部分だけを矯正できるため、非常に人気が高まっています。
しかし、部分矯正が適用の場合と、全顎矯正での治療が必要な場合があるので、矯正を検討中の方に向けて詳しくお伝えしますね。
この記事では、部分矯正の期間や費用、そしてメリット・デメリットについての解説と、部分矯正の症例をご紹介します。
部分矯正を検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。
【この記事の結論】
- 部分矯正では嚙み合わせの改善はできない
- 部分矯正は6〜8ヶ月で治療できる
- セラミックを検討している方には部分矯正がおすすめ
目次
部分矯正とは
部分矯正は、特定の歯並びの乱れを解消するために行われる矯正治療の一種です。
一般的な全顎矯正(ぜんがくきょうせい)とは異なり、部分的な矯正に特化しているため、治療期間が短く、コストも抑えられる点が特徴です。
現代の忙しい生活を送る多くの人々にとって、短期間で効果を実感できる部分矯正は非常に魅力的な選択肢となっています。
部分矯正が適している歯並びの種類
以下のようなケースの場合、部分矯正で満足のいく結果が得られることが多いです。
- 軽度の出っ歯
- 前歯が少しだけ重なっている
- 歯の間に隙間が空いている
部分矯正のメリット・デメリット
部分矯正のメリット
1. 矯正期間の短縮
部分矯正の最大のメリットは、全顎矯正に比べて治療期間が短いことです。
通常、全顎矯正では2〜3年かかることが一般的ですが、部分矯正では6〜8ヶ月程度で治療が完了するケースが多いです。
これにより、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。
2. コストの削減
部分矯正は使用する装置や治療期間が少ないため、従来の矯正治療と比べて費用を抑えることができます。
症例によって異なりますが、当院の場合、部分ワイヤー矯正治療の通常ケースで 495,000円(税込)で治療することができます。
3. 審美的改善
部分矯正は、特に前歯の美しさを重視する場合に有効です。
前歯の乱れは、見た目に大きな影響を与えるため、部分矯正によって短期間で審美的な改善が可能です。
部分矯正のデメリット
1. 噛み合わせは改善できない
部分矯正の場合、全体的な歯並びや噛み合わせを大きく改善することはできません。
全顎矯正に比べて、部分的な問題に焦点を当てているため、根本的な噛み合わせの改善が求められる場合には適していません。
2. 適用できる症例が限られている
部分矯正は、全ての症例に適用できるわけではありません。
軽度から中度の歯並びの乱れや、特定の歯に限った問題に対して有効です。
重度の不正咬合や複雑な歯並びの問題には、全顎矯正が必要となる場合があります。
3. 抜歯矯正はできない
部分矯正は歯を抜くことなく治療を行うため、抜歯を伴う従来の矯正治療とは異なり、抜歯が必要な症例には対応できません。
歯列が非常に混み合っている場合や、重度の不正咬合がある場合には、歯を抜いてスペースを作り、全体の歯並びを整えることが求められます。
このようなケースでは、部分矯正では不十分であり、全顎矯正が必要となります。
部分矯正の症例ビフォーアフター
実際に歯並びを確認させていただくと奥歯の噛み合わせは問題なく、前歯だけの矯正で良いケースだと判断しました。
下の前歯の表側に矯正装置を取り付けました。
あくまでも部分矯正ですから、動かさない場所と動かす場所で装置を使い分けています。
ただ、このまま歯を並べると、ガタつきの分だけ歯が外側に出てしまいます。
そこで「ディスキング」といって、ヤスリで歯をわずかに削ってその分だけで上手く収めていくテクニックを使いました。
これが9月25日です。ここに隙間ができているのが分かると思います。
そして10月31日。歯が動いて収まってきたので、また少しヤスリを加えて引っ張って並べていきます。
そして、こちらが11月27日です。
だいぶ収まってきたのが分かると思います。
最初はガタつきが強かったので、矯正装置は簡易的なもので歯を収めていったのですが、ここからしっかりとした矯正装置に付け替え、整えていきます。
きれいに並んできました。上から見たガタつきは比較的早く改善します。
ただ、正面から見ると歯が斜めになっている状態で、「アンギュレーション(歯の傾き)」というのですが、ここは改善していません。
ここも治していくため、針金を太くして動かしていきます。
そうすると、歯の傾きも揃ってきます。
最終的にきれいな形で、仕上げることが出来ました。
2023年9月25日にスタートして終わったのが2024年4月なので、7ヶ月で治療を終えることができました。
部分矯正の場合、いつも「6〜8ヶ月で治しますよ」というお話をします。
逆に言うと、6〜8ヶ月で治らないケースは、部分矯正での治療には向いていません。
ですので、どの方でもだいたい6〜8ヶ月の治療期間で収まることが多いです。
部分矯正はセラミックを検討中の方におすすめ
セラミックにしようか、部分矯正しようかと悩んでる人には絶対おすすめです。
結局この部分矯正も歯を少し削っているんですね。
セラミックの場合はその何倍も歯を削りますから、少し削ってこれだけ治る部分矯正のほうがいいんじゃないかなと思います。
7ヶ月待てばこの症例のように改善しますので、セラミックにするよりは結果的にはコスパがいいと思いますよ。
逆に、部分矯正では絶対治らないのは「口元を下げたい」というお悩みです。
その場合は、抜歯をして全顎矯正で治療する必要があります。
部分矯正は歯並びを整えるだけなので、むしろ少し前に出てしまうんですよね。
症例の仕上がりを見てもらえば分かる通り、決して前歯が下がっているわけではありません。
口元を下げたいという方は、抜歯をしてワイヤーで全顎矯正で治療する。
少しなら口元が出てもいい、ガタつきを揃えたい、という方の場合には下の歯の部分矯正は有効だと思います。
自分の悩みに合わせて部分矯正か全顎矯正か選ぼう
部分矯正は、特定の歯並びの問題を短期間で改善するための効果的な治療法です。
矯正期間が短く、費用も抑えられるため、前歯の軽度な乱れや位置調整を希望する方にとって非常に魅力的ではないでしょうか。
また、審美的な改善が短期間で実現できる点も、大きなメリットとなります。
しかし、全体の歯並びや噛み合わせを大きく改善することは難しく、適用できる症例に制限があります。
自分が矯正治療をする場合、部分矯正で十分なのか、全顎矯正が必要なのか、理想の姿と照らし合わせて考えてみると良いでしょう。
自分では分からない方や、矯正に不安がある方、どれくらいの期間と費用がかかるのか知りたい方は、当院アニバーサリーデンタルギンザにご相談ください。
理想の歯並びが叶うよう、ご提案させていただきます。
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この記事を監修した医師
アニバーサリーデンタルギンザ
医療法人社団フェイス会 理事長
柴山 拓郎医師
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